10年ほどメバリングをしてきた経験から、メバリングに最適な時期はいつなのか?メバルの基本的な生態も含めてお話しさせていただきますね。
メバルの生態
まずは対象魚となるメバルの生態から簡単にご説明します。
メバルの生息域
北海道南部から九州と全国に生息してしています。なので日本の沿岸部ではどこでも釣れる魚と思っていただいて概ね問題ないかなと思います。
メバルの種類
先ほどご説明した通り、メバルには「アカメバル」「クロメバル」「シロメバル」の3種類います。胸ビレの軟骨の本数で見分けられるのですが「アカメバル(15本)」「クロメバル(16本)」「シロメバル(17本)」となってますが体色が違うのでそれで見極めてもらう方が早いかも知れません。ここで抑えて欲しいポイントは「メバルは3種類」「それぞれ少しずつ居つく場所や行動範囲違う」という2点です。
アカメバル
メバルは基本的に岩礁帯や藻場に生息する魚なのですが、このアカメバルはより藻場を好む傾向が強い種類になります。アカメバルを狙って釣る場合は明るいうちに藻場を目視で確認いておくと狙い易いです。過去の経験上、小さいサイズがよく釣れるイメージがあります。
クロメバル
クロメバルの特徴としては、メバルの中でも潮の流れを好む傾向になります。また定位性が強いと言われているメバルの中でも行動範囲が広く回遊しています。群れで回遊していると連続で釣れたりします。流れの強いところに生息しているという事もあり、魚を掛けた時の引きは一番パワフルで楽しいです。ブルーバックという呼ばれる事もあります。
シロメバル
シロメバルはアカメバルがいる所にもクロメバルがいる所にも生息していて一番釣れ易い種類です。また数が多いからなのか、一番大きく成長するのもこのシロメバルです。なので尺メバルとかは大体このシロメバルだと思います。大きいサイズになると一番トルクフルなファイトをしてくれます。
・適水温
一番好活性になるのは、過去の経験上15℃ぐらいかなと思います。釣れる範囲としては10〜20℃ぐらいですかね。
・補食対象
良く他のブログや情報で、エビやカニなどの甲殻類を捕食し、、、と書いてあるので、ちょっと大きなエビやカニを想像してするかもしれないのですが、キャッチ&イートしてきた経験上メバルの主食は甲殻類といえどもアミと呼ばれるものすごく小さい物とゴカイ類だと思います。確かにとある季節に大きなカニを偏食していたり、イカを偏食していたり、ベイトフィッシュを偏食していることがあるのですが、まぁ稀だと思っていただければOKです。なのでワームのシルエットはアミが固まって漂っているイメージの物やゴカイに近いものを選んでください。
メバルが釣れる季節っていつなのか?
ここからは、具体的に釣れる季節をご説明していきます。
産卵期前(12月〜1月頃)
水温が下がり始めてメバルの適水温になると、産卵に備えて体力を蓄えるために浅場にある、海藻が生えているエリアに入ってきて、積極的に捕食をします。なのでメバルのシーズンインはこの辺りになります。この季節のメバルは産卵を控えているので釣れたとしても積極的にリリースお願いします。ちなみに阪神〜泉南地域では1月中旬ぐらいから2月が産卵期にはまるポイントが多いので、非常に厳しくなります。東京湾は1シーズンしか出来てないので良くわかってません。。。
産卵期直後(1月〜2月頃)
メバルはいるんだけれども釣れにくいシーズンです。狙い方はスローになります。この時に積極的に補食するのは海藻に付いているワレカレです。理由は積極的に泳がなくても補食できるためだと思ってます。なので海藻があるエリアを探るのがベターかなと思います。2020年の東京湾は普通に釣れてましたけど、、、水温がおかしい年だったので良くわかってません。
ハイシーズン(3月〜6月頃)
3月になると、産卵から回復した個体が積極的に補食し始めて、メバリングのハイシーズン突入です。水温も徐々に上昇しメバルの適水温にもなってきます。適水温になってくるとトップウォーターでアクティブに出たりエキサイティングなゲーム展開が可能です。また阪神〜泉南にかけてはこの間に、バチ抜けというゴカイ類が産卵の為に大量に発生するタイミングがあります。シーバスでも簡単に釣れるシーズンとして有名ですがメバリングでも同様です。ハマると1時間に10匹オーバーなんて事もあります。是非出かけて見てください!東京は2020年は調査ができませんでした。。。
夏は他の釣りをしましょう(7月〜11月頃)
水温の上昇と共に、メバルが釣れにくくなるので、簡単に釣れる魚を釣りましょう!アジにアオリイカにタチウオ、シーバス、青物、カマスなど。このタイミングで他の釣りをする事によって、翌シーズンのメバリングで新たな引き出しが手に入る事があります。一つの釣りをしっかりとやり込む事によって理解できる事もありますが、他の釣りで学ぶ事も多いので、いろんな釣りを楽しんでみてください!